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1997年6月発行 ※この商品はメール便対象外商品です。
■作品説明
孤独からの出発〜近代演劇の<到達点>と現代演劇の<展望>を指し示す。
東京の下北沢あたりの居酒屋で、『演劇ってさあ』としたり顔で語るのはもううんざりだ。そんな空疎な時間よりも、私は、津軽や与那国の村々で子どもたちを相手にワークショップをやっている方がよほど知的な刺激を受ける。あるいは、福岡や帯広の市民を相手に、十数本の不条理劇を同時に立ち上げるといった行為の方が、よほど劇的な興奮を私にもたらす。この本の最も重要な課題は、私の前著『現代口語演劇のために』の理論を補完し、若干の修正を加えるとともに、新たに、私の考える現代演劇の在り方を、表現者と観客の関係を軸にして記述していくことである。混迷する世界と相似形をなすように、芸術は大きな革命の波のなかにある。芸術とは何か、あるいは演劇とは何かを見定めるうえで、私たちは、この大きな革命のただ中にあるという点を見過ごしてはならないだろう。
〜<はじめに>より
初版本、帯あり。
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