※宅配便(ポスター等特殊発送)対象外商品です。
2011年10月作品 ※この商品はメール便対象商品です(3点以内)
■作品説明
人と人が出会って別れる。そこに含まれる奇跡とか偶然とか笑えるくらいの哀しさとか、そういうものを描きたいと思います。忘れないうちに。
人は死んだら長い階段を歩いて天国に行くらしい。その階段はあまりにも長くて、あまりにも途方がないため、上っているのか下ってるのか、わからなくなるらしい。そういう言い伝え?がアイルランドのある地方にはあるらしい。「らしい」ばかりで申し訳ない。この話を聞いたとき、国によって天国(死後の世界と呼んでも良いが)は違うのだろうか、と疑問に思った。だとしたら僕は日本人だから日本の天国に行くのか?それとも死んだ場所がアイルランドなら、僕は途方もなく長くどっちが上でどっちが下かもわからないような階段をせっせと歩まなくてはいけないのか?
パズルのように組まれた幾つもの階段、影とライト、さまざまなものが反転する世界で、7人の役者が入れ替わり立ち替わり一人か二人の幻を演じる。
もう一度、国別の天国説について考える。もしも世界中の人が同じ天国(死後の世界と呼んでも良い)に行くとしたら、それはそれでイヤだと思う。なぜなら、おそらく天国には知らない外国人がたくさんいるわけだ。先日、出席したパーティみたいに。あのとき、英語もしゃべれない僕は黙々と酒を飲むしかないわけで。天国がそんな気まずいパーティみたいだったら、イヤだ。
この空はあの空に繋がっている。