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2021年5月発行
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■商品説明
特集=シェイクスピアと出会う
なぜシェイクスピアは四〇〇年にわたり盛んに上演され続けているのでしょうか。
愛や憎しみ、苦悩、葛藤、喜び……普遍的な人生の諸相が、ダイナミックな枠組みで活写されている。
精神の病や権力構造など、現代に通じる解釈で読むことができる。
答えは様々だと思います。
五月号は例年、ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の受賞作を特集しますが、
二〇二〇年度は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となりました。
「選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰する」という本賞の趣旨のもと、
各人が演劇に求めるものの一端が浮き彫りになる特集を目指し、今号を企画いたしました。
選考委員の鹿島茂、杉山弘、辻原登、濱田元子の四氏にもシェイクスピアに関わるエッセイをご寄稿いただいております。
舞台芸術界はコロナ禍で今、苦境に立っています。
どうして「不要不急」とされる演劇が、私たちには必要なのでしょうか br> 「もしもシェイクスピアがいなかったら……」とは井上ひさしの『天保十二年のシェイクスピア』の劇中歌ですが、
演劇界において、この大作家の名前に匹敵する共通言語はありません。
いまシェイクスピアについて語ることが、誰かにとって新たな発見の窓になることを願っています。
『ハムレット』と『オセロー』のこと少し 矢野誠一
『リチャード二世』と『リチャード三世』 辻原登
シェイクスピア合宿の思い出 鹿島茂
発想の翼広がる、演劇への讃歌 ──『夏の夜の夢』の上演例から杉山弘
親指がうずく世界で 濱田元子
いぎりす村の古典 仲代達矢
汲めども尽きぬ魅力 吉田鋼太郎聞き手=濱田元子
「綺麗は汚い、汚いは綺麗」 小池修一郎
シェイクスピア体験 鵜山仁
身体の衝動、前を向くこと 矢内原美邦
シェイクスピア作品の演出に向けて 藤田俊太郎
この世に生まれ直した日 山田由梨
コロナ禍中の生き方をシェイクスピアに学ぶ 河合祥一郎
●シェイクスピアとの交差点
バレエとシェイクスピア 鈴木 晶
余ナラバ─、ト云フ風ニカク積リナリ──漱石のクリエイティヴ・リーディング山本貴光
唐十郎はシェイクスピアに影響を受けたか 久保井研
週末のプレミアリーグにみる『ロミオ+ジュリエット』の力 北村紗衣
●レポート
日韓演劇交流の二〇年 大笹吉雄
■エッセイ
OFF -OFF悲劇喜劇 松尾 諭
わたしの衣・食・遊・住 松岡依都美
●批評
集め集まる、劇的なるもの─円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』『流刑地エウロパ』によせて─ 落 雅季子
M-1グランプリ 2020の「演劇性」 もしくは「演劇性」はなぜそう呼ばれるか大岩雄典
●連載
シーン・チェンジズ長谷部浩の演劇夜話長谷部浩
愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔中根公夫
第九回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞のお知らせ
■戯曲
『白昼夢』 赤堀雅秋
『帰還不能点』 古川健
■演劇時評
大笹吉雄・濱田元子(最終回)
PARCO『チョコレートドーナツ』
フジテレビジョン、産経新聞社、サンライズプロモーション東京『Oslo(オスロ)』
劇団チョコレートケーキ『帰還不能点』
オフィスコットーネ『墓場なき死者』
俳優座『正義の人びと』
劇団民藝+こまつ座『ある八重子物語』
劇団民藝『地熱』
TRASHMASTERS『堕ち潮』
演劇集団円『光射ス森』
日韓演劇交流センター「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」『激情万里』『椅子は悪くない』『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』
二兎社『ザ・空気 ver.3そして彼は去った…』
PARCO『藪原検校』
時評ニュース彩の国さいたま芸術劇場次期芸術監督の決定、新国立劇場2021/2022 シーズンラインアップ、新刊案内など