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2012年1月作品 ※この商品はメール便対象商品です(3点以内)
■商品説明
Théâtre des Annales vol.1
『ヌード・マウス』
作・演出:谷賢一
ある日俊哉はため息をもらした。自分が自分じゃない気がした。
「人間、いつ穴に落っこちるか、ホントわかったもんじゃない」
ある日突然脳に損傷を受けた沙智は、忘れていた。“恐怖”という感情を失った。
「ビリヤードの玉、こいつと一緒だ」
そして沙智は、十数年ぶりに父と再会する。脳科学者の父、母を捨てた父。
「どこに転がるか、わからない。わからないように見えていて、すべて決まっている」
二人は気持ちを壊したまま、迂闊な距離の詰め方をする。
「姉さんの頭の中には、何がどう転がっているんだ?」
二人の間に立つ俊哉は、ハダカネズミの回し車を見つめながら、心と脳と欲望の階段を彷徨っていく――。
ヌードマウスについて→
突然変異種のマウス。無毛で、胸腺が欠落し、先天性免疫不全のため組織移植に際して拒絶反応がない。感染・免疫・癌などの研究に利用する。