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2013年11月作品 ※この商品はメール便対象商品です(2点以内)
■商品説明
作・演出:小倉昌之
1988年春。東京の片隅で産声を上げた劇団娯楽天国も、今年で25歳になります。
記念すべき25周年の公演は、「しましょシリーズ」とは、ひと味違った娯楽天国をお楽しみいただこうと、17年前に上演した『どんほい』という作品をリニューアルしてお届けすることにしました。
自分が生まれたのは下町の商店街。戦後のドサクサに建てられたボロ長屋だったので隣との壁はベニヤ一枚。隣のうどん屋の婆ちゃんの念仏をベニヤ越しに聞いて育った。
子供の頃の好物は、駄菓子屋の「クロボー」というクジつきのお菓子。
ただ甘いだけの砂糖菓子だが、当たりが出たらもう一本貰えるので何度も買った。
神社の祭りの日に狭い商店街を練り歩いたのは「だんじり神輿」。大きな神輿なので、時々電線を切っては停電騒ぎになった。縁日での楽しみは「さざえのつぼ焼き」を食べること。
ただし、中身はあさりの剥き身とかまぼこだけの“インチキさざえ”だった。
毎日夕暮れまで商店街の子供たちと遊んでいた。遊び場はそこらの空き地。
あの頃はあちこちに空き地があった。今は都市開発されて自分の生家すら影も形もない。
今回のお話は、商店街の路地裏に広がる空き地が舞台となっています。
タイトルの『どんほい』とは、私が子供の頃言っていたジャンケンの掛け声です。
いつもの仲間が、いつも集う、いつもの懐かしいあの場――――。
どうぞお立ち寄り下さいませ。
■出演
高畑加寿子、関口英司、鷲巣知行、沢井エリカ、角野竜太、梨本りえ、新木真利子、橘あずさ、戸澤進、小倉昌之