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2015年12月作品 ※この商品はメール便対象商品です(2点以内)
■商品説明
作:竹内一郎
演出:竹内一郎
米国と安保の行く末を、沖縄を通してみる
竹内一郎
太平洋戦争終了から6年ほど、沖縄は「景気(ケーキ)時代」と呼ばれるほど、富んでいました。「戦果アギヤー」と呼ばれる盗賊団が、米軍基地から物資を盗みアジア中に密貿易をして、大好景気を謳歌していたのです。
私が戦果アギヤーを舞台で最初に取り上げたのは2003年のこと(『神鷲は死なない』)。本土では戦果アギヤーはほとんど知られていませんでした。私は石原昌家『戦後沖縄の社会史―軍作業・戦果・大密貿易の時代』(ひるぎ社/1995)を沖縄で買い、それを資料として書きました。
その後、奥野修司『ナツコ 沖縄密貿易の女王』(文芸春秋/2005、佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』(集英社/2008年)と資料が一気に増え、2009年に『OKINAWA1947』を2009年に上演しました。
この間米国は兵役を止め、自前の兵隊で戦争をする力がなくなっています。フィリピンが米軍基地を追い出し、沖縄はアジアの最重要軍事拠点となりました。日米安保は大きな転換点を迎えています。今の日本に必要な芝居として『沖縄の火種』を提案します。
「ナツコ」を登場させる予定でいましたが、戯曲執筆中に実態がほとんどわからない伝説の人物を虚構の中に出しても意味がないと悟り、出さないことにしました。事前告知と異なることをお詫びいたします。
■出演
松村穣、松岡由眞、荒井章伸、宮川唯、幸村響、大内慶子、小澤英恵(俳優座)、宮腰慧、辻創太郎、田村康太郎、木下崇、加藤真悟、伊藤広大、藤井玲成、佐保歩実、高橋舞花