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2017年5月作品 ※この商品はメール便対象商品です(3点以内)
■商品説明
作:坂本鈴・オノマリコ・黒川陽子・モスクワカヌ
演出:赤澤ムック(黒色綺譚カナリア派)
近未来の日本。長期にわたって社会問題となっていた人口減少が、あるとき不意に止まった。出生率と死亡率に変化はない。ただ人間の数が減らないのである。
しかし、とある家族の死亡事故によって、その原因が《地球外生物の移住》であることが判明する。多数の地球外生物が、人間の姿を模していつの間にか日本の社会に紛れ込んでいる。彼らは人間として生活するばかりで、何ら逸脱した行動を取らない。ただ死亡したときのみ、彼らが地球外の生物であったということが明らかになる。
このような事態に直面し、社会の中で一時的に魔女狩りのような異物排除の動きが起こる。しかし地球外生物は死亡しない限り人間と一切の見分けがつかないため、 人間が人間を死亡させるという不幸な事件が相次いでしまう。
たとえ地球外生物であっても、人間として振る舞う以上はそのように扱うべきではないのか? いや、そもそも人間とは何なのだろうか? 人間が人間を排除してきたことが人間の歴史ではなかったか? 人間はどうあるべきか? その理想に沿わない者は排除してよいのか?
人間の定義が動揺する社会で、人間の条件を問い直す。それは論争として、犯罪として、恋愛として、革命として、様々な運動として日本各地で巻き起こっていく。