※宅配便(ポスター等特殊発送)対象外商品です。
2014年10月作品 ※この商品はメール便対象商品です(3点以内)
■商品説明
作:中村大地
演出:中村大地
台本を書いているとそれは極めて個人的な出来事でしかないな、ということをひしひしと感じます。
その点でいえば、この物語は明確な個人史です。
「夏の日の午後」という曲があります。誰のどんな音楽はさておいて、僕にとってとても大切な音楽です。
例えばその曲からこの物語は出発しました。
夏の日の午後、古くからある街のアパートの一室、その部屋に住む人の死体、と思われる大きな「何か」、とそれを取り巻く人々の物語。
物語ですから、もちろんフィクションです。だけれど、私たちが現実生きている今この場所が、フィクションでないだなんて誰がどうしてそんなことが言えるでしょうか。
僕には全然、その判断はおぼつきません。誰がフィクション、あれが真実、これは虚構・・・そうやって判断してよりわけることなんてできないじゃん、とも思います。
痛いの飛んでけ、そこら中に。でも、できるならばどうか消えずに見守っていて。
覚束ない足取りで作ってきた色んな境界、取捨選択したたくさんのモノゴトに、今改めて向かい合ってみよう、そういった気持ちです。
個人的なことを書き連ねてしまいました。
この度、屋根裏ハイツという家を建てはじめました。
始めましての人は始めまして。これからどうぞよろしくお願いいたします。
何階建ての建物になるかはわかりませんが、
どうか、見上げるくらいの高さにはなりますように。
中村大地