※宅配便(ポスター等特殊発送)対象外商品です。
2015年5月作品 ※この商品はメール便対象商品です(2点以内)
■商品説明
作・演出:福島三郎
時は現在。東京のベッドタウン(多摩地区あたり)にある、一軒家・内村家。真紀は、父、英治と二人暮らし。英治の認知症が進み、要介護の状態になってから会社を辞めて自宅で仕事をこなしている。ある日、内村家に一人の男が訪れる。「英治さんを、施設にお預けしてはいかがですか? 資金の援助はさせていただきます」そう言った人物は、幼いころに別れた真紀の兄、秀康だった ー
家族とは?をテーマに、ひとつ屋根の下で描かれるハートウォーミングコメディー。過去と現在が交差しながら親子の、父娘の絆を、個性溢れるキャラクターたちと繰り広げられます。時代が変わり、生活が変わっても、心の奥に変わらないものがきっとあるはず。大切な言葉が、信じる想いが忘れかけていた”何か”を思い出させてくれます。
(ひとこと)
三人兄弟の三男坊である僕は、兄たちによく言われることがあります。
「親父は、お前だけには甘かった」
…へぇ〜、あ、そう。てなもんです。自分にはピンときませんから。
昭和の時代ですから、体罰もうけましたし、それなりに厳しくされたつもりです。
やはり、父の目を意識し、父のご機嫌をうかがって過ごしたつもりです。
怖かったからなぁ、やっぱり。
現在、僕もひとりの娘の父親になって八年目を迎えています。
娘が明らかに悪いことをしたときに、すごく頑張って怒ります。
そりゃぁもう、娘が聞いたこともない声で、
恐怖に打ちひしがれたような表情で泣きわめくほどに。
そんな時、ものすごく心が痛みます。当たり前ですけど。
僕にとって見本となる父親像は、僕の父親でしかありません。
父親が父親らしく、父まるだしでいるために、自分に嘘をついてでも努力します。
もし、今の僕が娘に対して甘いなぁ…と見えるとしたら。
やっぱり僕の父は僕に対して甘かったのかもしれませんね。
そんな父親が他界して、もう20年以上になります。
もう会うことのない父と、いま、ものすごく対話している気がします。
■出演
野崎数馬、八木さおり、竹内晶美、藤沢実穂、橋爪渓、石川誠也、吉田雄樹、佐藤優、野津恵、小沼早苗、大内めぐみ、ツチヤナナミ、梅里アーツ