【本文より】
ナツコ 何か・・・話して。
ミノル 話かぁ・・・ないなぁ話すこと。
ナツコ じゃあ、本を読んで下さい。
ミノル 本は・・・だいぶ前に売っちゃったじゃないか。
ナツコ じゃあミノルさんの書いた童話を読んで下さい。
ミノル ・・・・・・、(手を止める)
ナツコ アタシ、一度も読ませてもらってないから。書いてるんでしょ、新しいの。
ミノル ・・・書いてるけど・・・あした、読んであげるよ。
ナツコ ・・・・・・・・・。
ミノル ・・・ナツコごらん、雪が。
ナツコ ワタシ、目が見えないんです。
ミノル ・・・・・・。
ナツコ ・・・寝ちゃいけないと思って・・・
ミノルさんにもらった雪を目に入れたら・・・潰れちゃったぃ。