著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
2018年4月、待望の再演が決定!
ある一族の栄枯盛衰を描く、一大クロニクル
ベイカー家の長女ティルダとその親友コナ。二人は小学校の同級生だ。彼女たちは十二歳の冬に、その後の人生を大きく狂わせるある秘密を共有する。女たちの奇妙な友情を軸に、一族の栄枯盛衰を点描する一大クロニクル「百年の秘密」。数十年ぶりに再会した高校の同級生、ニチカとミラ。二人はそれぞれ結婚し家庭を築いていたが、心の傷と空虚さを抱えていた。荒廃した風景にむきあい再生を見い出す「あれから」。解説=徳永京子
劇作家、演出家、映画監督、音楽家。1963年1月3日、東京都渋谷区生まれ。劇団「ナイロン100℃」主宰。横浜放送映画専門学院(現:日本映画大学)卒業。本名は小林一三(こばやしかずみ)。76年に「喜劇映画研究会」を創設。82年、ニューウェイブバンド「有頂天」を結成。また自主レーベルであるナゴムレコードを立ち上げ、数多くのバンドのアルバムをリリースする。85年、劇団健康を旗揚げ、演劇活動を開始する。92年解散、93年にナイロン100℃を始動。99年、「フローズン・ビーチ」で第43回岸田國士戯曲賞を受賞し、現在同賞の選考委員を務める。また、第40回菊田一夫演劇賞(15年)、平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞(16年)、第51回紀伊國屋演劇賞個人賞、第24回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第68回読売文学賞戯曲・シナリオ部門、第4回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞(以上、17年)など、受賞多数。