著:アーサー・ミラー
訳:倉橋 健
田原総一朗氏(ジャーナリスト)
「いつの時代も権力の暴走は日常を壊す。現代の我々に警鐘を鳴らす、まったく古びない物語」
ピュリッツァー賞作家による傑作戯曲!
第二次大戦後のアメリカ。特需により事業を成功させたジョーと、息子の戦死を受け容れられないケイト夫婦のもとへ、一家の恐るべき秘密を知る人物が来訪し……(「みんな我が子」)。ブルックリンに暮らすエディは、不法移民の従兄弟ロドルフォを匿う。だが溺愛する姪とロドルフォが恋仲になると、エディは正気を失っていくのだった――(「橋からのながめ」)。戦争や家族の問題を描く傑作2篇を収録。解説/広田敦郎